卵子提供のデメリット

卵子提供による健康問題を考慮しましょう

卵子提供による不妊治療が年々増えています。そのなかでも、日本では一般的に卵子提供が認められていないため、タイや中国など、海外で卵子提供を受ける人が多くいます。またアメリカでは、45歳以上の女性の卵子提供による出生率は、約50%と高くなっています。不妊治療がうまくいかなかった夫婦にとって、卵子提供による体外受精は最後の手段ですが、リスクも伴います。
厚生労働省の調べで、卵子提供を受けて妊娠した人の約7割に、妊娠高血圧症候群が起きていたことがわかりました。また流産や早産が増えますし、出産後も胎盤がはがれない癒着胎盤や妊娠糖尿病になりやすいとも言われています。さらに、低出生体重児が生まれやすいという報告もあります。これらの健康問題は、第三者から提供された卵子はもともと自分の細胞ではないので、高齢妊娠や受精卵を排除する免疫作用の影響で、拒絶反応が起きるためだ、と考えられています。

デメリットやリスクをよく考えて卵子提供を受けましょう

欧米では卵子提供に関して法整備されている国が多いのですが、日本ではまだ法規制がありませんし、ガイドラインも作られていません。日本でも、すでに卵子提供を実施している病院はありますが、妊娠後の検診をしてくれるのは大きな大学病院などに限られます。また妊娠が順調であっても、大事をとって出産予定の3か月ほど前から病院に入院しなければならない、ということもあります。
さらに将来、生まれてきた子どもに、卵子提供で出産したという事実を告げるかどうかという問題が起こります。子どもには自分の出自を知る権利がありますが、それについても法整備されておらず、家庭内で大きな問題となる場合があります。また、母親である自分の遺伝子を受け継いでいない子どもに対して、本当に自分の子どもと言えるのかという葛藤が起こることも考えられます。これらのデメリットやリスクについて夫婦でよく話し合い、卵子提供に臨みましょう。