JISART(日本生殖補助医療標準化機関)の認定施設で治療を受ける

卵子提供ガイドラインの適応条件を満たすことが必須

卵子の提供を受けるには、JISART(日本生殖補助医療標準化機関)の認定施設で治療してもらうという方法があります。JISARTは不妊治療を専門に行っているクリニックによって結成された団体で、その卵子提供ガイドラインに適応と認められる条件を満たすことが必須とされます。その条件とは、早発性卵巣機能不全などが原因で卵子が存在しない人や、夫婦間体外受精を6回以上行っても妊娠・出産が実現せず、卵子にその原因があって今後も妊娠の可能性が極めて低いと医師から判断された人です。重い遺伝性疾患の保因者もしくは患者で着床・出生前検査及び妊娠中絶を望まない場合にも、卵子提供ガイドラインに適応と認定されます。加齢によって妊娠出産が不可能ではないという医師の判定も行われますが、その目安は妻の年齢が50歳程度とされ、生まれてくる子どもを安定して養育して行くことが可能な夫婦と認められることも必要です。

不妊治療専門クリニックでの治療までの流れ

不妊治療専門クリニックでの治療開始にあたっては、まず卵子提供者を患者本人が選択して、提供者と被提供者が共に条件を満たしている場合に院長によるカウンセリングが行われます。院長が治療可能と判断して以降は原則3回の臨床心理士とのカウンセリングも行われ、夫婦との面接・性格検査等が実施されて夫婦での最終意思決定がなされます。臨床心理士が卵子提供の実施に問題なしと判断して以降は院内の倫理委員会による審議が行われ、被提供者夫婦と提供者との面接後に個別ヒアリングもあります。倫理委員会での承認後にJISART倫理委員会での書類審査も経て、その承認後にもカウンセリングが実施されます。それらを経たのちに治療が開始され、成功した後は出産後のフォローアップが行われます。治療中や出産後にもカウンセリングが継続されることもあります。